加害者にまったく責任がない場合について

自賠責保険は自動車損害賠償保障法により、自動車等を運転する者全員への加入が義務とされている損害保険です。この保険は加入が義務付けられている強制的な保険ですが、その目的は、交通事故の被害者に対して補償することにあるため、運転する者全員で補償を行うべきという基本発想のもとに開始した制度であるためです。
運転する者全員をこの自賠責保険に加入させることで、被害にあった人は被害者請求制度を利用することで相手を通じてではなく(これは、相手が分からない場合に非常に助かる制度です)、損害賠償金を直接受け取ることができます。
基本的には、自賠責保険では過失割合にかかわりなく、けがをした人は被害者として扱われます。そして、相手の自賠責保険から保険金が支払われることになります。
しかし、過失の割合が7割を超えるような場合には重過失による減額がされます。この減額は、過失の割合によりますが、2割から5割のなかから判断されます。
上記で説明した通り、過失の割合にかかわりなく支払われるものの、加害者に全く責任がない場合(たとえば、普通に運転していて被害者の車がいきなり追突しけがをした場合など)には、この自賠責保険は適用することができません。

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